京都一の人気を誇る「清水寺」は舞台に到る坂道に魅力がある

国際観光都市京都。年間5,000万人からの観光客が国内外から訪れる世界的な観光地。その京都の中でも、もっとも人気の高い場所は、清水寺です。

拝観客は年間400万人に上ります。清水寺にはいわゆる清水の舞台など、知名度の高い施設も多いこと、京都駅からも近く、アプローチしやすいことなどが、人気の理由かもしれません。

清水寺へ行くまでの道筋にこそ味わいがある

あるとき清水界隈を散策していますと、研修旅行で京都を訪れていると思われる、中学生のグループから「一番早く清水寺に行く道順を教えてください」と聞かれたことがあります。

集合時間にだいぶ焦っていたようなので、所望通りに近道を教えて上げました。

しかし、教えながらもその時に思いました。清水寺自体も確かにいいところだけれど、そこに至る道筋に味わい深い風景に出くわせることもまた、清水寺界隈の魅力ではないだろうかということです。

そこを通らずに、最短ルートを探してせっかくの道中を足早に急いでしまうのでは、あまりに持ったいない。

寺のみならず界隈に魅力があるからこそ、年間400万人もの人がこの地を訪れて、少なからぬリピーターを生んで、年年歳歳清水は多くの人で賑わうんじゃないかと思います。

 

清水寺に至る魅力のルート

では、実際に清水寺に到る魅力のルートをご紹介します。

一般的には、ねねの道から一度維新の道に出て、二年坂に入るのが一つですが、ねねの道を直進して、一年坂に入っても途中、二年坂に合流することができます。このあたりはどちらでも好みです。

ただし、外せないのは二年坂です。石畳が整備された二年坂の風情は、京都らしさを感じさせる景観として、入り込んだ瞬間すぐに「ああ、ここだ」と思えるほど、繰り返しメディアなどで既に見慣れた景色だと思います。狭い路地の両側には所狭しと土産物店が並んでいますので、見て歩くだけでも楽しくなります。

このシチュエーションは続く三年坂でも同じです。ただし、三年坂通りに入ると道幅が若干広くなる分、二年坂とはまた違う雰囲気です。再開発された複合商業施設などが面するのも、三年坂の特徴です。

三年坂を昇りきると、清水坂に合流します。この通りはさらに道幅が広くなり、土産物店も店先まで商品を山積みした店が増え、さながら浅草の仲見世のような雰囲気になり、まさに清水寺の参道に相応しい賑わいを味わえます。

清水坂の先に、清水寺の山門が石段の上に姿を現します。朱塗りの見事な建造物の背後に、清水の舞台が見え出すと、二年坂から坂道を昇り続けた疲れも吹き飛びます。

 

坂道を上ってから覗ける風景は絶景

清水寺は高い場所にありながら、いつも賑わう坂道に魅力が尽きないので、知らないうちに清水の舞台に辿り着いてしまい、しかも舞台は京都市街を見渡せる絶景ポイントになっています。

ですので、年間400万人もの人が訪れても、少しも不思議ではないわけです。